一定の体重から痩せない。
体重が落ちないなど、ダイエット中には、いくつかの現象がおきます。
そこで今回の記事では、
●ダイエット中で、一定の体重から痩せないと悩んでいる
●体重が減らなくなった
など、体重が落ちないことで悩んでいる人に向けた記事です。
ダイエット中の停滞期で、辛い思いをしている方はぜひ今回の記事を参考にしてください!
体重が落ちない停滞期が避けられない理由
ダイエットにおける停滞期は、ダイエット開始からある程度の日数を経過したあと、やってくる一種のスランプ。
開始時はスムーズに体重が落ちていたのに、ある一定の時期になると落ちにくくなります。
この時期は体の中で
●食事によるエネルギーの吸収率が上がるから
●運動と基礎代謝によるエネルギーの消費が少なくなる
という現象が起きています。
体重が増えるわけではありません
いわゆる「痩せにくい」「体重が落ちにくい」という状態ができてしまう、ダイエッターにとって辛い時期です。
でも、ダイエットするうえで、この停滞期は避けられないものです。
(1)身体がダイエットに反応している証拠
(2)停滞期が起こる時期と、続く期間は人それぞれ
一つずつ見ていきましょう。
(1)身体がダイエットに反応している証拠
ダイエット中に停滞期が訪れるとき、私たちの身体のなかでは『ホメオスタシス(恒常性)』が働いています。
ホメオスタシスは、飢餓状態から守る防衛本能で、主に食事による摂取カロリーが少なくなると動き出します。
『ホメオスタシス』=生体が変化を拒んで、一定状態を維持しようとする働き
身体が必要最低限の機能だけを維持させる「省エネモード」に入ると、痩せにくい状態になります。
体内に栄養を蓄えようとして、体が『甘いもの』を欲するようになったり『トンカツ』などの揚げ物などを欲するようになるから、です。
意思が弱いからではなく、体の自己防衛本能です
こうして考えると、停滞期は、ダイエット中のトラブルではなく、身体の正常な反応。
つまり、停滞期を迎えた、ということは、ダイエットが順調に進んでいる、ということです。
ホメオスタシスの語源は、「同一の状態」という意味のギリシャ語。W・B・キャノン(1871〜1945)という生理学者によって提唱されました。
ホメオスタシスは、次の3つのシステムから成り立っています。
『自律神経系』
『免疫系』
『内分泌系』
です。
たとえば、哺乳類は、体温上昇に合わせて、汗をかいて、体温を一定に調整する機能があります。
これは『自律神経』が働いているからです。
逆に寒い時に、体が震えるのは、震えることで体温を上昇させているからです。
ほかにも
●体温を36度程度に保つ。
●細菌などの異物がない状態を保つ。
●風邪をひいても、怪我をしても、健康な状態に戻る。
●塩分濃度や血糖値を一定の状態に保つ。
●体内の水分量を一定に保つ。
●ダイエットを始めても、飢餓状態を感じて、体重が減りづらくなる。
などがあり、私たちの体は、環境に適応して安定した状態を保つように、防御機能が備わっています。
(2)停滞期が起こる時期と、続く期間は人それぞれ
停滞期がやってくるのは、個人差こそあるものの、全体重の5%が落ちてからだと考えられています。
停滞期=全体重の5%が落ちてから
50キロの方なら2.5キロ、60キロなら3キロくらいが目安。
それまでは順調に体重が減っていたのに、その通知を境目に変化が出にくくなります。
●月経があるため、むくみによる体重増加も相まって停滞期が長引くケースもある
さて、次は、停滞期を乗り越える具体的な方法を考えてみましょう。
ダイエット停滞期を乗り越える5つのポイント
ダイエット中の停滞期に上手に向き合えれば、ダイエットは成功させられます。
ここでは、停滞期を乗り越える5つのポイントをご紹介します。
(1)「停滞期は避けられない」と考える
(2)気分転換を取り入れる
(3)いつものダイエットを変えてみる
(4)たまにはちょっとだけ甘いものも食べる
(5)食事の量を戻してみる
一つずつ見ていきましょう。
(1)「停滞期は避けられない」と考える
早く体重を落とすには、できれば停滞期には来てほしくないもの。
が、残念ながらダイエットをするうえで停滞期を避けることは不可能です。
なぜなら、それが身体の正常な反応だから。
停滞期がやってきたら一度ダイエット計画を見直し、停滞期があること前提で期限を決めるのもいいでしょう。
(2)気分転換を取り入れる
ダイエット中になかなか体重が減らなくなると、毎日が憂鬱。
体重計に乗るたびにがっかりして、楽しい遊びやイベントに気が回らなくなる方も多いです。
でも、そんなときに上手に気分転換を取り入れると、停滞期からの脱出がスムーズになります。
●痩せた後に着てみたい服を探す
●おしゃれな格好できれいな場所を歩いてみる
●美容院でイメージチェンジを試してみる
など、美容に関する気分転換がおすすめ。
停滞期=ここまで体重を減らせたのは努力の証
これまでの努力をねぎらうために自分にご褒美を上げてみると、停滞期のイライラ感がぐんと減って気持ちが前向きになります。
また、ダイエット中に食べられない『お菓子』や、制限してきた『料理』を食べてみるのもおすすめ。
これまで鬱屈していた気分が晴れ、また頑張ろうという気持ちが生まれてきます。
(3)いつものダイエットを変えてみる
「停滞期が避けられないのは理解できるけれど、できるだけ早く抜け出したい」という方も多いでしょう。
特に長期ダイエットでは、ホメオスタシスが働いて反応に慣れてしまいます。
この状態の解決には、いつものやり方を変えてみるのがいいでしょう。
視点を変えるだけで『ストン』と体重が落ちるケースも多い
例えば、
●有酸素運動中心の人は、筋肉トレーニングを取り入れてみる
●筋肉トレーニングの方法を少し変える
●足りない栄養素をプラスしてみる
など、ダイエットに変化をつけて、停滞期からの脱出を早める工夫もあります。
視点を変えるだけで、早ければ、1週間前後で体重の減少を実感できる場合もあります。
ダイエットだけでなく健康のためにも役立つ試みなので、意識してみてください。
(4)たまにはちょっとだけ甘いものも食べる
糖質やカロリーに気を使って食生活を続けているのは、とても辛いもの。
なかなか体重が減らないとなれば、気分が滅入るのは当たり前です。
なので、運動も食事もちゃんと継続できるのであれば、たまには、ちょっとだけ好きなものを食べてみるのもいいかも…です。
なので、どうしても辛くなったら、1週間に一度だけ。と決めて、ストレス解消しましょう。
でも、食事制限や運動の継続が前提です
(5)食事の量を戻してみる
ある程度、ダイエットが進んで、きちんと運動を継続できる。という前提ですが、一旦、食事の量を元に戻してみるのも一つの手。
ここで3つ注意点があります。
①食事量を戻すのは、2〜3日間だけ
②増やすのは『たんぱく質』
③食べる順番を間違えない
①食事量を戻すのは、2〜3日間だけ
食事量を完全に元に戻してしまったら、やっぱり元の状態に逆戻りです。
なので、食事量を戻すのは、2〜3日間だけ、です。
その後は、ダイエット時の糖質制限やカロリー調整を心がけてください。
②増やすのは『たんぱく質』
二つ目は、食事量を戻す際には、どんなものでも食べていいというわけではありません。
量はある程度食べても構いませんが、その際、増やすのは『たんぱく質』です。
●お米やパンなど炭水化物をたくさん摂取する
●コーラなどの清涼飲料水
●果物を摂取してしまう
③食べる順番を間違えない
三つ目は、ダイエット中と同じく、食べる順番を間違えないのが肝心。
最初は、サラダなどの野菜類を口にすること
●芋類は炭水化物が多いので避ける
●レタスやキャベツ、ほうれん草などの葉物から食べて糖の吸収をゆっくりにする
一定の体重から痩せない停滞期とは?おさらい
おさらいです。
●食事によるエネルギーの吸収率が上がるから
●運動と基礎代謝によるエネルギーの消費が少なくなる
(1)身体がダイエットに反応している証拠
(2)停滞期が起こる時期と、続く期間は人それぞれ
『ホメオスタシス』=生体が変化を拒んで、一定状態を維持しようとする働き
●月経があるため、むくみによる体重増加も相まって停滞期が長引くケースもある
でした。
ダイエット中の停滞期は意外に長くて、その間は心身ともにストレスが多い日々が続きます。
停滞期がやってきたからと言って悩み続けるより、その時期をどう過ごすか、前向きに考えることはとても大事です。
一呼吸おいて休み、ご自分を楽しませる工夫をしながら、新しい視点で無理なくダイエットを頑張り続けていきましょう!
---夫婦で頼める宅配弁当---
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます!