退院後もたんぱく質制限食を続けたい!気をつけるポイント

糖尿病や高血圧、腎臓病のような病気と向き合っていく場合、病院・クリニックなどの医療機関での治療はもちろん必要ですが、患者さま一人ひとりが毎日の生活で身体に負担を与えないような心がけも大切なポイントです。特に食事は身体に大きな影響を与えるため、病気ごとに気をつけていく必要があります。

今回とりあげるトピックは、腎臓病。身体への負担を減らし、病気と上手に向き合っていくためには、たんぱく質の制限が欠かせません。病院に入院している期間は、こちら側で調整しなくてもたんぱく質を控えた食事がとれますが、普通の生活に戻るとそれが難しくなることも事実。

そこで今回は、退院してからもたんぱく質制限食を続けていくうえで、気をつけるべきポイントについてお話しします。退院後のたんぱく質制限で困っている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。

1.腎臓病対策にたんぱく質制限が必要になる理由

まず、腎臓病と向き合ううえで何故たんぱく質を制限する必要があるのかを、見ていきましょう。

たんぱく質は私たちの身体や髪、爪、体力などを良い状態に保つためには必要不可欠な栄養素ですが、腎臓に負担をかける栄養素でもあります。私たちが肉や魚、大豆製品などのたんぱく質を摂取するとき、身体のなかで代謝が起こり、老廃物が残ります。しかし、ここでたんぱく質をとり過ぎると、腎臓に負担がかかってしまうのです。

腎臓病は腎臓に悪影響がもたされる病気であるため、病気と向き合うためには負担がかかる食生活は避けたいもの。だからこそ、たんぱく質を適切に調整した食事を続けていくことがとても大事です。

2.ストレスなくたんぱく質制限食を続ける方法

とはいえ、たんぱく質は私たちの健康状態や美容の状態を良くするためには、なくてはならない栄養素です。「たんぱく質を減らしたり我慢したりしていては、食事への不満が増して、かえって体調が悪くなるかもしれない」と不安に思う方も多いことでしょう。しかし、あるポイントに気をつければ、肉や魚、大豆製品などを減らしすぎずに、たんぱく質制限食をとれるようになります。

(1)主食に含まれるたんぱく質に注目する

たんぱく質制限食と言えば、「肉や魚、大豆製品などをはじめとする食品を控えなければいけない」と考える方が少なくありません。これらの食品は確かにたんぱく質として分類されますが、食事をとるうえでは意外なところにたんぱく質があります。それが、今回たんぱく質制限食で注目すべき主食です。

私たちが主食として食べているお米やパン、麺類などの炭水化物にも、実はたんぱく質が含まれています。例えばご飯180gに対してたんぱく質が4gも含まれているほど、主食に含まれるたんぱく質の割合も無視できないものです。この事実に注目すれば、たんぱく質制限食の負担を減らしながら食事を用意できるようになります。

主食になるご飯やパン、麺類を低たんぱく質食品に変えると、その分のたんぱく質を節約できます。主食でカットできたたんぱく質をおかずに回せば、それほど肉や魚、大豆製品を我慢しないたんぱく質制限食が完成。これにより、たんぱく質制限中のストレスを大幅に軽減できるようになります。

たんぱく質制限に対応した主食は、『たんぱく質1/25ご飯』『でんぷん米』などがあります。たんぱく質を我慢しすぎずにたんぱく質制限食を続けたい方は、ぜひ店頭やインターネットなどで探してみましょう。

(2)質の良いたんぱく質をとりながら、病気と向き合いましょう

主食に含まれるたんぱく質を調整することで、肉や魚、大豆製品などを我慢し過ぎなくてすむことは、多くの方にとって安心できることでしょう。質の良いたんぱく質は身体にとって欠かせない栄養となりますので、ぜひ主食から見直してたんぱく質制限食を無理なく続けられるようにしましょう。

3.たんぱく質制限食以外にも、気をつけたいポイント

たんぱく質制限食に取り組んでいてもおかずを我慢し過ぎなくていいとわかると、少しホッとしますが、加えて気をつけなければいけないポイントもあります。

(1)カリウムのとりすぎに気をつける

生野菜やイモ類、果物、海藻、豆類などに含まれるカリウムをとり過ぎると、腎機能が低下して血液中にカリウムがたまりやすくなり、心臓に負担を与えてしまいます。病気によるさらなる悪影響を避けるため、これらの食品にも注意しましょう。生食を避け、ゆでるか水にさらすか、または缶詰を利用するなどしましょう。

(2)リンのとり過ぎに気をつける

かまぼこやちくわなどの練り物、チーズ、干した魚、加工食品に含まれるリンは、腎機能を低下させる働きがあります。これらの食べものもなるべく控え、身体への負担を少なくしていきましょう。

(3)塩分のとり過ぎに気をつける

腎臓病、特に慢性腎不全においては、合併症として高血圧になるリスクが高くなります。そのため、高血圧につながる塩分のとり過ぎにも注意したいところです。担当医師や管理栄養士と相談し、適切な塩分量を調整してもらいましょう。

(4)水分をしっかりととる

腎臓病になると、腎臓への負担を考えてしまうためか、水分摂取を控えてしまう方が多くなるもの。しかし、水分摂取は身体の老廃物を外に出してくれる、身体にとってはとても大切なポイントです。むくみや尿量の低下などの問題が起きなければ、必要な水分摂取は怠らないように気をつけましょう。

身体が脱水状態になると尿毒症になるリスクも高くなるため、水分摂取は積極的におこないましょう。水分摂取や体調管理について何か心配なことがあれば、担当医師に伝えて対策を考えてもらうのもいいでしょう。困ったことは積極的に質問して不安を解消することで、上手に病気と向き合えるようになります。

ハードルが高そうに感じられるたんぱく質制限食も、意外なポイントに気をつければストレスを感じることなく続けられます。主食に含まれるたんぱく質を調整することで、極端な制限をしなくて済むことは、やはり嬉しいものですね。

ほかにも避けたほうがいい食品にも気をつけながら、体力的にも精神的にもスムーズなたんぱく質制限を心がけていきましょう。

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