ダイエット中に辛い便秘。生活習慣で改善するには?

特に長期的なダイエットに励んでいるとき、成功のポイントになるものは健康状態です。身体が栄養をきちんと吸収して不要なものを輩出し、代謝が良い状態で過ごせていれば、ストレスを感じることもなくダイエットに集中できます。だからこそ、健康的な身体を維持しながら毎日を送っていたいものですよね。

そんななか、多くのダイエッターの方は便秘に悩んでいるとのこと。便秘はお腹が張ったり痛みを感じたりするだけでなく、ダイエットにも大きな悪影響を与えてしまいます。また、便秘のために良いと思っていることで対策を続けていても、実は逆効果になっているケースも多いのだとか。

そこで今回は、便秘がダイエットに与える悪影響と、生活習慣から改善できる方法についてお話しします。心身ともに絶好調な状態でダイエットを再開したい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね!

1.便秘がダイエットに良くない理由

「便秘になると、ダイエットがスムーズに進まなくなるから、なるべく早くに改善したほうがいい」とはよく言われますよね。とは言え、便の重さは150グラムから200グラム。1日か3日程度便秘に悩んでも、それほど体重が増えるわけでもありませんが、長期的に考えるとやはりダイエットの成果をしっかりと出すには避けたいものです。便秘が続くと、痩せにくい体質になってしまうためです。

(1)血行不良やむくみの原因になる

便秘は、腸内に生息する悪玉菌を増やしてしまうというデメリットがあります。私たちの腸には善玉菌と悪玉菌、どちらか一方の味方をする日和見菌が存在していて、悪玉菌が増えるとダイエットがうまくいかなくなるという問題が起こります。

悪玉菌の働きが優位になっている状態では、血行がスムーズにおこなわれません。その結果、血行不良やむくみが出てきて、痩せにくい体質になってしまいます。むくみの原因は水分であって脂肪ではありませんが、顔や身体が丸く見えたり体重が増えたりするので、やはりダイエット中にはなるべく起こってほしくないものですね。

(2)代謝が悪くなる

便秘が続くと、身体が冷えたり肩がこりやすくなったりして、体調不良に悩まされることがあります。腸がきちんと動いていないと代謝が悪くなり、必要な血液が身体に回らなくなってしまうからです。

その状態では代謝が下がり、食事で吸収した糖や脂肪がエネルギーに変換されなくなります。そこで食べたものが脂肪や体重につながり、「少ししか食べていないのに体重が落ちない」「ちょっと食べ過ぎただけでも太ってしまう」という悪循環ができていくのです。

便秘に悩まされていない身体はぽかぽかとあたたかく、動かしやすく、それだけでもポジティブな気分にさせてくれます。前向きな気持ちで楽にダイエットを進めるなら、便秘対策はぜひとも取り入れたいものですね。

2.便秘対策には逆効果!?痩せたいなら避けたいこと

では、ここからはダイエットを成功させるため、便秘対策で避けたいことについてお話しします。良いと思っていても悪い結果を招いているケースも比較的多いので、便秘がちで困っている方はぜひ参考にしてくださいね。

(1)便秘薬になるべく頼らない

便秘で困っているときに使いものと言えば、薬。数年、数十年以上も薬に頼っているという方も多いほどですが、使いすぎると腸に大きなダメージを与えてしまいます。薬は腸に強い刺激を与え、本来持つ動きを鈍くしてしまうからです。

あまりにも便秘が続いて苦しいならともかく、便秘薬に頼るのはおすすめできません。生活習慣や食生活を見直しながら、腸の動きを改善させていくほうが、はるかにスムーズな便秘対策になります。

(2)結果を焦りすぎない

『腸活』『菌活』『温活』など、最近では腸やダイエットに効果的な方法が次々と生まれています。これらの方法は便秘対策にも効果が高いとされ、毎日懸命に取り組んでいる方も少なくありませんが、「思ったほどの変化を期待できない」とがっかりしてしまうこともありますよね。

でも、腸内環境改善と便秘対策に、焦りは禁物です。焦っていると交感神経の働きが活発になり、余計に腸内環境を悪くしてしまいます。急ぎ過ぎずにできることに着々と取り組み、便秘になりにくく痩せやすい身体を目指していきましょう。

(3)食物繊維のとりすぎに注意

「野菜をたくさん食べているのに、いつも便秘になっている」というケースも、実は多いです。食物繊維は便秘解消にとても役立つ食べ物ですが、とり方を間違えるとかえって便秘悪化につながってしまいます。

大腸に便がたまっているのに、消化が悪い食物繊維を大量に摂取すると、余計に腸への負担がかかります。それによって便秘状態が悪化し、なかなか改善されにくくなる・・という悪循環が生まれてしまうのです。

野菜やサラダ、根菜類を食べているのに便秘が改善されず、むしろ辛い場合には、一旦食物繊維を控えてみるといいでしょう。

3.数日で腸の動きを良い状態にできる、食生活

ではここから、頑固な便秘を薬やサプリメントに頼らずに改善する方法をお話しします。早ければ数日で変化を感じられるので、ぜひ試してみてくださいね。

(1)食物繊維を控え、徐々に増やしていく

今便秘がなかなか良くならなくて苦しいなら、一度食物繊維の摂取を控えましょう。ヨーグルトなどの乳酸菌や甘酒などの発酵食品をとりながら、まずは大腸にたまった便を出すことに集中します。どうしても食物繊維をとりたいのなら、トマト、おくら、アボカド、フルーツ類、海藻類などの『水溶性食物繊維』を食べてください。

ここで便が出たら、水溶性食物繊維の量を増やしていきます。これによって便がさらに出やすくなり、腸の動きがよみがえってきます。

そして、2日から3日続けて便が出たら、穀物や根菜類、豆類などの『不溶性食物繊維』を食べ始めましょう。不溶性食物繊維は便の量を増やして、体外に出すための重要なサポートをしてくれます。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1の割合でとることが理想ですが、それは便秘がある程度改善してから意識すれば問題ありません。

この方法がわかっていれば、ご自分で腸の状態がわかり、便秘になっても解消できるようになります。腸の動きを取り戻したいなら、きっと助けになってくれるでしょう。

 

以上、ダイエットと便秘との関係や避けたいポイント、食生活による改善方法についてお話ししました。便秘が解消されると身体はもちろん心のストレスもなくなり、また「運動の成果が出やすい」「食べても太らなくなる」などのメリットが生まれていきます。

ぜひ、今回ご紹介した方法を試してみて、健康な腸と痩せやすい身体を育てていってくださいね!

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