腎臓病とは?症状や原因、たんぱく質制限食についても

「自分には関係がない」と思っていても、普段の生活習慣や遺伝などによって出てきてしまう病気。病気によってもたらされる不自由さとストレスに、想像以上の辛さを感じている方も少なくないことでしょう。今回お話しする腎臓病も、そのうちの一つです。

病気に気づいた段階から適切な対応ができていなければ、腎臓の機能が衰えていく一方だとも危険視されている腎臓病。発覚した時点で病気について知識を深め、担当医師による協力を得ながら、ご自分でもしっかりと病気と向き合っていく必要があります。

そこで今回は、腎臓病についての基礎知識と症状、原因、病気との向き合い方についてご説明します。病気に心当たりがある方は、ぜひ今回の記事を役立ててください。

1.腎臓の機能が失われる危険性を持つ腎臓病

腎臓病とは、文字通り腎臓の機能に問題が生じることが特徴の病気です。症状を放置してると機能がさらに衰え、生活に支障をきたすほどの状態にまで発展してしまいます。また、腎臓病にはさまざまな種類があるため、種類に応じての対応も必要不可欠になります。

(1)私たちの身体で重要な働きを持つ腎臓

腎臓病について理解を深める前に、まず腎臓について知っておきましょう。ご存知の方も多いかと思われますが、腎臓とは心臓から血液をろ過して老廃物を体外に出す働きを持つ器官です。腎臓でろ過された身体の老廃物は尿となり、排せつを通じて身体の外に出されます。そのほかにも、体内の水分を一定に保ったり血液を健康な状態に維持したり、腎臓にはさまざまな役割があることも事実です。

また腎臓は外側から考えると背中側に位置していて、左右に1つずつあり、大きなそら豆のような形をしています。

(2)腎臓に問題が生じると、多くの症状があらわれる

私たちの身体において非常に重要な働きを持つ腎臓に不具合が生じると、

・水分が身体から出されないため、むくみが生じる
・尿が出ないために尿毒症になる
・血液中に酸が残り、呼吸や血液のバランスが乱れる
・高カリウム血症や高リン血症のリスクが高くなる
・ホルモン異常が起こり、高血圧、貧血、骨の弱体化が起こる

など、多くの身体の不調が目立つようになります。老廃物を体外に出せないことで、どれほどの不具合が生じるか考えると、腎臓病がいかに恐ろしい病気かがわかるでしょう。だからこそ、少しでも異常に気付いたときから速やかな対応に努め、治療と健康改善を始めていくことが欠かせません。

2.腎臓病の種類

腎臓病には急性的なものや慢性的なもの、または手術が推奨される末期症状など、さまざまなタイプがあります。それぞれによって適切な対応が変わってくるため、予習と共に担当医師にしっかりと確認し、今後の行動に活かしていきましょう。腎臓病の症状が進行すると、腎不全になります。まず「急性腎不全」と「慢性腎不全」の違いを覚えておきましょう。

(1)急激に症状が進む急性腎不全

急性腎不全は、急激に腎臓の機能が衰えることによって「尿の出が悪くなる」「尿が出ない」などの症状が出ることが特徴的な病気です。この場合、治療のために入院が必要となるケースが多いですが、腎臓の機能を回復させられる可能性が高くなります。

(2)ゆっくりと症状が進行する慢性腎不全

急性腎不全とは異なり、徐々に症状が進行していくタイプが慢性腎不全です。急性腎不全のように自覚症状がなく、ご自分でも気づかないうちに症状が悪化することが危険視されています。また、失われた腎臓の機能が元に戻る可能性もほとんどありません。

慢性腎不全の自覚症状はわかりにくいものですが、「疲れやすくなった」「食欲がなくなった」「むくみが目立つようになった」「皮膚にかゆみを感じる」「息切れが目立つようになった」などの症状に心当たりがある場合、慢性腎不全が関係している可能性が高いです。

(3)人工透析や腎臓移植が必要になる「末期腎不全」

急性腎不全や慢性腎不全のほかには、末期腎不全が危険な腎臓病として挙げられます。慢性腎不全が悪化すると尿毒症状が出ている「腎不全保存期」になり、症状に対する治療が必要になります。その治療に関わらず、症状の緩和が見られない状態が末期腎不全です。

この段階にまで及ぶと、食事療法や薬物療法での対応はほとんど不可能であり、腎臓そのものを代える方法が選択されるようになります。対症療法では人工透析、根治させるならば腎臓移植などの方法が有効な手段だと考えられています。

3.腎臓病への対策には、生活習慣からの意識が大切

急性腎不全を除き、ほとんどの腎臓病では完全な症状回復が難しいものです。そのため、症状をこれ以上低下させないためには病院・クリニックでの治療を受けつつ、生活習慣の見直しが必要になっていきます。

(1)塩分とたんぱく質の摂取を見直す

腎臓病では水分の体外排出が難しくなるため、それを阻害する食品の摂取には十分に気をつけなければいけません。特に塩分とたんぱく質は適正量に控えましょう。ただし、完全に塩分とたんぱく質の摂取をやめてしまうと、必要な栄養素が取り入れられないために体調不良の原因にもなります。担当医師に適正量を聞き、決められた摂取量を守るようにしましょう。

腎臓病には食事管理も必要になってきます。治療期間中の食事やレシピについては、書籍やインターネットから調べられるので、この機会に活用してみるといいでしょう。

(2)水分のとりすぎに注意

腎臓病にかかっているときに水分を取りすぎると、体外に出されないために身体にたまっていくことになります。結果、むくみや体重増加、呼吸困難などの症状が生まれ、ひいては心不全や高血圧などの病気につながることさえあります。そのため、塩分と同時に水分のとりすぎにも注意し、さらなる症状悪化を防ぐことが大事です。

病院・クリニックでの治療が大切なことは言うまでもありませんが、生活ベースでの改善意識も決して怠るべきではないポイントです。

以上、腎臓病についての必要な知識についてお話ししました。症状や種類が複雑なうえに、生活面での制限がだんだんと増えていく腎臓病に対応するには、細心の注意を払っての治療と生活改善がキーポイントです。医師の指示とアドバイスをしっかりと守り、症状の悪化を防いで快適なライフスタイルを維持していきましょう。

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