配食サービス店舗は、ここ数年でどんどん増えてきました。
あなたの家の周りや、ご両親が住む実家のそばにもたくさんの店舗があると思います。
そこで、『配食サービス』と『宅配弁当サービス』について、ご紹介します。
1. 配食サービスと宅配弁当サービスの違いとは?
似たような言葉ですが『配食サービス』と『宅配弁当』には違いがあります。それは、
- 毎日・毎食届けてくれる
- 配達時の見守りサービスなどがある
- ○○食セット販売などまとめて届く
- 冷凍のお弁当
です。
たとえば下記のような店舗やサービスです。
このほかにも、個人店舗や(社)日本配食サービス協会のような団体に所属して、運営する店舗さん。
または、高齢者向けの宅配弁当『おしどり宅配食』などもあります。
でも、結局、どの店舗のどのお弁当を選んだらいいのか?ってちょっとわかりづらいですよね?
というわけで、次の章では、配食サービス店舗を選ぶときのポイントを7つに絞ってご紹介します。
2. 配食サービス店舗を選ぶ7つのポイント

高齢者向け配食サービス店舗を選ぶポイントは以下の通りです。
高齢者配食サービス店舗を選ぶ7つのポイント
- 食べる人の健康状態にあった食事を考えて選ぶ
- 持病がある方は病院の先生の指示に従う
- お食事をする方の噛む力や飲み込む力は?(嚥下食の対応は?)
- ご利用回数は?
- 見守りサービスは必要か?
- 大事なポイント料金を確認|支払い方法も 味だけじゃない!試食で確認したいポイントは?
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
① 食べる人の健康状態にあった食事を考えて選ぶ

まずは、どんな方が、どういう目的で召し上がるのか?を考えてみましょう。特に高齢者向けの配食サービスであれば、若い方と違って、制約が多くなることもあります。
なので、利用される方の用途に合わせた食事を、まずは考えてください。
ご利用者さんが必要なお弁当は、次のうちどちらでしょうか?
ご利用者さんが必要なお弁当は?
- 一般のお食事として利用したい
- 心臓病/糖尿病/腎臓病などの治療食として利用したい
特に、お食事に制限がなく、毎日の食事として利用したいということであれば、普通食を選びましょう。
塩分や糖質に、制限が必要な場合は、病院の先生の指示に従う必要があります。
② 持病がある方は病院の先生の指示に従う

特に食事制限が必要ない場合はいいのですが、なにか持病を持っていて、病院の先生から
「カロリー減らして下さい」
「たんぱく質を制限して下さい」
と言われている場合は、指示に従い、そういうメニューを用意している店舗を選ぶ必要があります。
冒頭でご紹介した宅配弁当サービスの店舗などは、例外なく、こういった特別食にも対応しています。
また「塩分制限食だと薄味で美味しくないので、ストレスがたまってしまう」という声も聞きますが、近年の宅配弁当は、そんなこともありません。
出汁を効かせた味付けなど工夫して作っているので、安心してください。
糖質や塩分を調整したお弁当は、見た目は同じでも、中身は下記のように全然違います。
糖質を制限する必要がある人向けに、糖質を制限したお弁当。糖質15g以下などに設定されている。ダイエット目的で利用されることも多い。
塩分を制限する必要がある方向けのお弁当。が気になる方向けのお弁当。塩分2.0g以下でも、減塩でも出汁や香辛料で物足りなさを軽減している。
たんぱく質を制限する必要がある方向けのお弁当。(たんぱく質10g以下/塩分2.0g以下/カリウム500mg以下)など、栄養価をコントロール。
まずは、ご利用される方の健康状態に注意してください。
3. お食事をする方の噛む力や飲み込む力は?(嚥下食の対応は?)
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ご利用者さんが、噛む力や飲み込む力が、弱っていらっしゃる場合もあります。
その場合は、おかずをあらかじめ食べやすいように、好みの大きさに細かくしたお弁当を宅配してくれるサービスがあります。
噛む力・飲み込む力への3つの対応は?
- 刻み処理
- トロミ処理
- ムース食・やわらか食
まずは、ご利用者の現在の状態を、下記のやわらかさの基準で確認します。
刻み処理が必要なのは、下記区分の2:歯茎でつぶせるが該当します。
ムース食は、下記区分の3:舌でつぶせる状態で、やわらか食は、その中間になります。
| 区分 | 1:容易に噛める | 2:歯茎でつぶせる | 3:舌でつぶせる | 4:かまなくて良い | |
|---|---|---|---|---|---|
| 噛む力 | 固いものや大きいものはやや食べづらい | 固いものや大きいものは食べづらい | 細かくまたは柔らかければ食べられる | 固形物は小さくても食べづらい | |
| 飲み込む力 | 普通に飲み込める | 物によって飲み込みづらいことがある | 水やお茶が飲み込みづらいことがる | 水やお茶が 飲み込みづらい | |
| 食品での 目安 | 主食 | ご飯〜やわらかご飯 | やわらかご飯〜全がゆ | 全がゆ | ペーストがゆ |
| 主菜 | 豚の角煮 | 煮込みハンバーグ | 鶏肉のそぼろあん | 鶏肉のうらごし | |
| 焼き魚 | 煮魚 | 魚のほぐし煮 (とろみあんかけ) | 白身魚のうらごし | ||
| 厚焼き卵 | だし巻き卵 | スクランブルエッグ | やわらか茶碗蒸し (具なし) | ||
| 副菜 | にんじんの煮物 | にんじんの煮物 (一口大) | にんじんのつぶし煮 | うらごしにんじん | |
| デザート | りんごのシロップ煮 | りんごのシロップ煮 (一口大) | りんごのシロップ煮 (つぶし) | やわらか茶碗蒸し (具なし) | |
① 刻み処理
まずは、噛む力への対応として、おかずを細かくしてくれる『刻み処理』というのがあります。
刻みの種類は、以下の3つです。
- ひとくちサイズ
- 中刻み
- 極刻み
こちらは、冷凍弁当での対応はできません。
が、毎食、届けてくれるタイプの『高齢者向け配食サービス店舗』であれば、どこでも対応してくれます。なぜなら、ご利用者さんの状態に合わせて、無料で対応してもらえるから、です。
② トロミ処理
こちらは飲み込む力が弱くなった方への対応サービスです。
飲み込みを助けるために、あらかじめ、おかずにトロミを加えて、飲み込みやすくしてくれるサービスです。
先ほどの『刻み処理』と、こちらの『トロミ処理』を合わせて、同時にお願いすることも可能です。
③ ムース食・やわらか食
ムース食・やわらか食は、刻み処理では噛むのが難しい方向けのお弁当です。
やわらか食とムース食の違いは、以下の通りです。
よりやわらかいのは、ムース食ですが、完全に見た目がムース状になので、食べる喜びに欠けるという方もいます。
なので、ご利用者様や店舗スタッフとも確認して、選ぶことをオススメします。

噛む力や飲み込む力に不安のある方用に、凍結含浸法という調理法で、見た目はそのままにやわらかく仕上げたお食事。食べやすさだけではなく、見た目にもこだわって作られたのが、やわらか食です。箸でも切れて、スプーンで潰せる、といったやわらかさで、食材本来の食感も残しているため、食べ応えもあるお食事です。

一度、調理が完成したおかずを細かくすり潰して、ムース状に固めたもの。やわらか食よりもやわらかい。ムース状の仕上げなので、見た目は、まったく違うものに仕上がっています。が、味は、たとえばカボチャの煮付けだったとしたら、ちゃんとカボチャの煮付けになっています(笑)。
やわらか食は、一部の店舗では、取り扱いがありません。逆に、ムース食は、ほぼ全部のお店での取り扱いがあります。
4. ご利用回数は?

店舗や業者さんによって、一週間分をまとめて届けてくれるところと、毎日・毎食単位で、届けてくれる店舗があります。
- 1週間分をまとめて届けてもらうようにするか?
- 毎日届けてもらうようにするか?
配食サービス店舗でも、お願いすれば、○○食セットの冷凍弁当を一週間に一度などで、持ってきてもらえます。
出かける用事があって、毎日、受け取るのが面倒な場合は、そういう利用の仕方もOKです。
念の為、それぞれのメリットデメリットも押さえておきましょう。
① 1週間分をまとめて届けてもらう場合
一週間分届けてもらえるメリットは、毎日、家にいなくてもいいことです。玄関先に宅配ボックスを設置しておけば、置き配してもらえて便利です。
逆に注意点もあります。
一週間まとめて頼む場合には、たとえば水曜日と金曜日は施設に行くからお弁当が必要ない。ということなっても、急にキャンセルができないので注意しましょう。
② 毎日、届けてもらう場合
毎日、届けてもらうサービスは、配食店舗の配達員が手渡しすることが基本です。なので、お弁当をお届けした時に、ご利用者様の様子を観察してもらえる『見守りサービス』という側面を持っています。
じつはこれが、お弁当を毎日届けてもらえることの最大メリットです。
ただ、その時間は『絶対に家にいないといけない』ので、習い事や買い物など、出かける予定が頻繁にある人には、逆にデメリットになる場合もあります。
ご利用者さんの都合によって、どちらのタイプにするか?選択しましょう。
5. 見守りサービスは必要か?

特に独居されている高齢者の方の家族にとっては、離れて暮らすご両親のことは心配ですよね?
毎食、ご利用者さんの様子を配達員さんが確認しながらお届けするサービスには、お弁当のお値段以上の付加価値があります。
ここでは、前述した見守りサービスについて、もう少し詳しくお伝えします。
- 食事管理+見守り=一石二鳥のサービス
- さらに進化する見守りシステムも併用
① 食事管理+見守り=一石二鳥のサービス
お弁当をお届けに上がる際に、ご利用者さんの安否などを確認するサービスをおこなっている店舗さんもあります。
実際に、わたしの義理の父も、この「見守りサービス」によって、脳溢血で倒れているところを発見し、通報してもらったおかげで、一命を取りとめたことがあります。
ぜひとも積極的に活用して欲しいです。
最近では、お弁当をとってくれれば、安否確認は無料。というところも多いので、食事の管理もできて、安否確認もしてもらえる、ということで一石二鳥のサービスですね。
② さらに進化する見守りシステムも併用
現在では、アルソックなどの警備会社からも、見守りシステムのサービス提供があります。
なので、配達時の見守りに合わせた24時間の見守りで、離れて暮らすご両親がいる方も安心ですね。
こちらも検討していることをお勧めします。
6. 大事なポイント料金を確認|支払い方法も

お弁当のお値段は、料金は店舗によってまちまちですが、おおよそ一食500円前後からあります。
また、支払方法は、ほとんどの店舗で、次の3つから選択できます。
- 普通食(550円)
- カロリー調整食(720円)
- 低たんぱく食(820円)
- やわらか食(820円)
- ムース食(750円)
- お届け時に、都度、現金払い
- 一ヶ月まとめて現金で支払い
- 一ヶ月まとめて口座引落し
どの方法でも、料金が割高になったりしません。なので、一番、負担がなく都合が良い支払方法を選択してください。
7. 味だけじゃない!試食で確認したいポイントは?

「ご試食」コースを上手に利用しましょう。
ほとんどの店舗では、無料試食を用意しています。まずは、近くにどんな店舗があるのか?を調べてみましょう。
>> 高齢者向け配食サービス店舗検索サイト『配食の窓口』で探してみる
その後、お問い合わせボタンから、必要事項を記入して、送信いただくか、または直接、電話・ファックスなどで、お問い合わせください。
試食をする際に一番大事なのは、やはり『味』ですが、そのほかにも
- 試食を頼んだ際の店舗の電話対応
- 配達員の態度や雰囲気
- 味付け・ボリュームなど
も、大切な要素です。
こちらもひとつずつ見ていきましょう。
① 試食を頼んだ際の店舗の電話対応
試食をお願いした時に、どんな電話対応したかで、どんな雰囲気のお店かがわかります。
この先、デイサービスを利用するので、急にお弁当をキャンセルしないといけなくなったり、店舗に迷惑をかけてしまう場合もあります。
気持ちよく対応してもらえるか?は意外と大事なポイントです。
② 配達員の態度や雰囲気
食事の味ばかりに、意識が行ってしまいそうですが、こちらも重要なポイントです。
なぜなら、毎日の食事を預けるわけですから、気持ちよくお付き合いできる店舗の方が安心だから、です。
あまり無茶なお願いをするのは、いけませんが、たとえば、玄関ではなく、枕元まで、気持ちよく持ってきてくれるか?など、配達員の態度や清潔感は、とても大切な要素です。きちんとした店舗を選びましょう。
細かい部分にもサービスが行き届いているか?などを試食を頼んだ機会に、忘れずにチェックしてください。
③ 味付け・ボリュームなど
これは食べてみないとわかりませんが、人の食事にはそれぞれ好みがあります。
どの店舗もご夫婦合わせて2食は、無料試食ができます。
その時は美味しいと感じても、すぐに飽きてしまうお弁当もあるので、もしそうなったら、どんどん変えてみて、しっくりくる配食サービス店舗を選ぶのが良いと思います。
8. 高齢者向けの配食サービス店舗を選ぶ7つのポイント・まとめ

高齢者向け配食サービスの店舗の選び方についてまとめると
- 毎日・毎食届けてくれる
- 配達時の見守りサービスなどがある
- ○○食セット販売などまとめて届く
- 冷凍のお弁当
高齢者配食サービス店舗を選ぶ7つのポイント
- 食べる人の健康状態にあった食事を考えて選ぶ
- 持病がある方は病院の先生の指示に従う
- お食事をする方の噛む力や飲み込む力は?(嚥下食の対応は?)
- ご利用回数は?
- 見守りサービスは必要か?
- 大事なポイント料金を確認|支払い方法も 味だけじゃない!試食で確認したいポイントは?
でした。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!
