配食サービス「撤退する店舗」理由と対策 その4

2017.12.14

配食サービスを撤退する店舗の理由❹

食材原価が高くて儲からない。

当たり前の話しですけど
食材の原価は、経営に大きく影響があります。

お弁当の売価が600円で
仕入れが240円なら原価は40%です。

ではこの場合に必要な売上はいくらでしょうか?
食材の仕入れ値は当初から変更がありません。

どんな経営者でも商売をやる以上は
ある程度ソロバンを弾いていたはずです。

でも、これに見合う売上目標、原価計算に
そもそも無理がなかったのか?

きちんとした検証をする必要があります。

 

対策❹:F/Lコストを意識して工夫をしよう

通常のフランチャイズでは
食材の100%を本部から仕入れることが
約束事として存在します。

これは栄養管理と衛生上の問題からです。
しかし、付け合わせなどはどうでしょうか?

自分で用意が可能なものは
自身で調達するなどの工夫をすることで
原価を下げることは可能だと思います。

 

また、F/Lコストも常に意識しましょう。

 

従業員が自分一人なら
食材原価と自身の給料と合わせた金額が
売上の60%以下なら
十分にやっていかれると言っていいでしょう。

例えば
食材原価=30万円
給料=30万円であれば、FLコストは60%です。

残りの40%は金額にすると40万ですから
この場合に必要な全体の売上は
100万円必要という計算ですね。

 

思ったより売上が上がらない。
ということは経営をしていれば
日常茶飯事です。

 

そうなったときにどうするか?の
Bプランを持っているかどうかが
経営を長く続けられるかの分岐点です。

撤退する方の多くは
そのときになってBプランを考え始める傾向にあります。

でも、そのとき考え始めてももう遅いのです。
あなたはBプラン(できればC、Dくらいまで)
考えてください。
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〒110-0005 東京都台東区上野2-12-18 2F
一般社団法人 日本配食サービス協会 代表理事 吉田幸生
Tel :03-44057663  Fax:03-6869-1776
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