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東京都台東区上野オフィスにて

日本配食サービス協会 吉田です。

 

前回のブログでは、

「お弁当のお届けは、基本は手渡し」というお話しをしました。

 

では、なぜ手渡しにこだわるのか?について

お話しをしていきましょう。

 

専用ケースもあります

念のためお断りしておくと、高齢者の方でも、

元気な方はたくさんいらっしゃいます。

 

当然ですが、そういう方は、外出する機会も多く、

お弁当のお届け時にいらっしゃらない場合も、

たくさんあります。

 

お弁当のお届け時に、かならず家にいないといけない、

となってしまうと、

精神的な負担が大きくなってしまいますよね。

 

なので、そういった方の場合には、

ご不在のとき用の専用ケースを

玄関先のあらかじめ決めておいた場所に置いて、

対応することがほとんどです。

 

ご不在の場合、配達員は、お弁当をそこに入れて帰るわけです。

逆に回収するときにも、食べ終わったお弁当容器をそこに入れてもらって、回収します。

 

見守りサービスって?

じゃあ、なぜ「基本手渡し」という話しをしたのか?というと、

『高齢者向け配食サービス』には、

“見守りサービス”といって

「ご利用者さんの様子を見る」ということも、

大切なお仕事のひとつになっているからです。

 

たとえば、お弁当を渡しに行ったとしましょう。

そのときのご利用者さんの様子を、配達員は

 

今日は、元気がなかった。

今日は、口数が多かった。

こんなお話をした。

いつもよりヨロヨロしていた。

 

などなど、その日の様子を観察しています。

そして、あとから担当のケアマネージャーさんに報告します。

 

これは余談ですけど、わたしの奥さんのお父さんは、

この見守りサービスで助けられた一人です。

 

通報で救急車(実話)

義父が、自宅のソファーで倒れているところを、

配達に来てくれた配達員の方が見つけて、

救急車をを呼んでくれたおかげで、

一命をとりとめることができたのです。

 

脳溢血でした。

 

あと数十分、発見が遅れたら、

助からなかったところを

配食サービスの配達員さんに見つけてもらった。

 

じつは、この話しを何人かの店長さんにしてみました。

そしたら「こういったことは、決して珍しいことではない」と

おっしゃっていました。

 

また、ある店長さんから

 

「季節によって一ヶ月に2〜3回あることもある」と

聞かされて、ビックリしたのを覚えています。

 

認知症サポーター

そのほかにも認知症の症状が出て、

徘徊してしまう高齢者の方を、

配達中に見つけて声をかける。

といった活動を、積極的におこなっている店舗もあります。

 

全国にいる認知症患者数は、

厚生労働省による発表で、全国に462万人。

 

そのなかで自身の力では自宅に帰れずに、

徘徊を繰り返してしまう人の数は、

年間に約1万人に上ると言われています。

 

あまり知られていませんが、

自宅から500メートル以上離れてしまうと、

発見される確率が、一気に低下してしまうのです。

 

そこで、普段から顔を知っているお弁当の配達員が

(1)配達しながら様子を伺い

(2)ちょっとでも徘徊の様子を感じたら声をかける

といった活動をしています。

 

配達しながらなので、

特に特別なことをするわけではありません。

でも普段から少し気にかけてあげることで、

防ぐことができることもあるということです。

 

『高齢者向け配食サービス』というビジネスは、

見守りサービスや、認知症サポーターといった活動を通して、

地域の高齢者福祉活動の一翼を担う活動をしています。

 

そういった店舗さんが全国に

たくさんいらっしゃるということを

覚えておいてもらえると

とっても嬉しいです。